tomorrow land

tomorrow land

必然性についてはともかく、その街に生まれ落ちたときから、その街の水を飲んで、風に吹かれて大人になり、やがて誰かと結ばれて今度は自分がその街の中へかわいい赤ちゃんを解き放つ。街は人を守り、人は街の城壁をさらに厚く塗り固めてやがて土に還りゆく。そんな街の営みが蕩蕩(とうとう)と継承されゆく一方で、そうした街の流れの中で泳ぐことを良しとしない人たちもまたいるのです。

「自ら外洋に出ることを選択して街を出る」

自ら外洋に出ることを選択した人たちが「自分の居るべき場所」を求めて次の街へ旅立つとき、次の街のことを「Tomorrow Land」と呼びます。多くの場合、人はそこに明るい未来を託して旅立つのだけれど、同じく多くの場合、その期待は見事に裏切られることとなるのです。その結果「次のTomorrow Landこそが自分の居るべき場所なのだよ」という希望→確認作業→失望の工程が終わりのないループとなって未来は確実に侵食されてゆきます。世界中の全ての時計の秒針が小刻みに震えてこの世界を明日へと運んでいる限り。

hanalei malte 著「life, love, and the internet」

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