山手線、孤独

山手線、孤独

午前0時を過ぎた頃だろうか、揺れる山手線車内で吐いた。僕のジーンズはべっとりと汚れ、周囲の乗客の冷たい視線にタジロイダ。次の駅で車内から放り出され、僕はよろよろとホームの端まで行って水道水で汚れを取ろうとした。とても冷たい夜で、今日は5年分くらいの大小さまざまなのをひとまとめにしたくらいの本当に悲しい出来事があって、まったくもってしてやるせなくて、もう虚無感しか残ってなくて、僕なんてこのゲロと一緒に排水溝の闇へ消えちゃえばいいのにって自虐的になった。なんかもう、どうでもよくなってきた。

そんなとき、膝上まである明るめのブラウンの皮コートにデニムワイドの女の子が僕の横に来てジーンズをスルスルと脱いでよこしてくれた。彼女のスタイリッシュな薄手の皮コートはワンピースになって、そして彼女はどこかに消えた。

hanalei malte 著「life, love, and the internet」

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