投資内容の検討
投資を始めるにあたり、手始めに「どの程度の金額を投資するか?」「何に投資するか?」を考えてみました。
どの程度の金額を投資するか?
投資金額については、自分の金融資産のうち、貯金額と投資額の割合をどの程度に設定するかを決めることにします。
例えば、「実家暮らし、扶養家族や借金がなくて、明日、有り金が全部なくなっても、まだまだ働けるのでそんなには困りません」という境遇でしたら「貯金0%:投資100%」でも大丈夫かもしれません。反対に、「教育費の積立、住宅ローン返済、日々の生活費など、生活防衛資金を確保するのも精一杯」という状況でしたらまだ投資を始める段階ではないかもしれません。
つまり、「投資資金が全てなくなっても生活に困らない、かつフィジカル/メンタルに支障をきたさない金額」というのが投資額上限を決めるひとつの指針になりそうです。この指針はかなり保守的で安全な指針ですので、多くの人にとっては投資額が少なくなり、結果、投資による利益を教授しづらいことになります。
そこで、次に持ち出す指針が「投資資金の半分がなくなっても生活に困らない、かつフィジカル/メンタルに支障をきたさない金額」です。これは、投資先が分散されたインデックスファンドを長期保有にすることで、過去の暴落で最大でも半分程度の目減りだったから少なくとも半分の資産は残るでしょう、という経験値から来るロジックです。注1 しかも、どの暴落時もその後、株価は回復して大きく上昇している、という長期保有で安心ロジックのおまけ付きです。ただ思うのですが、実際に投資資金が半分になってもメンタルに支障をきたさない人ってそうそういないんじゃないでしょうか(明けない夜はない、この暴落こそが一番の買い場なんだ!とわかっていても)。実際に体験した時にどうなるのか、という不安は残ります。
私自身、自分の投資金額を決めるのに後者の指針「投資資産の半分が~」を鵜呑みにして良いかどうか迷います。私たちは過去から学ぶしかないのだけれど、この先、このロジックを覆すとんでもない暴落で奈落の底に落ちる可能性はゼロではありません。かと言って、もしそんな事態になれば、貯金や投資の枠を超えて、そもそも世界の資本主義経済自体が健全でいられるのだろうか?という根幹を揺るがすレベルの話にもなりそうです。なんなら毎晩、金塊を腰に巻き付けて寝ましょうか?農作業で自給自足する生活も担保しておきますか?というレベルにまで行ってしまいそうで、逆にそれが「投資資産の半分がなくなっても大丈夫」ロジックを現実解とするのに一役買っているようにも思えます。
つまらない物言いになりますが、私に言えることは一人ひとりが自分に合った貯金額と投資額の割合を決めるということでしょうか。良くも悪くもこれからは自己責任に重きを置く社会に傾向することになりそうです。便利な時代であり、同時にいろいろと厳しい時代でもあるけれど、この不公平な社会で「責任を伴う自由」は淡い希望の光であり、心底肌身に染みる厳しさでもあります。
何に投資するか?
投資対象についてお話します。
「リスク資産綱渡りクラブ」は可能な限り自分の金融資産のうち投資金額の比率を高めることを目指しているため、投資対象はリスクの低いものになります。結果、長期分散投資先として多くの人に支持される投資信託「eMAXIS Slim全世界株式オール・カントリー(オルカン)」を投資のメインに据えました。
投資先はオルカンのみにしても良かったのですが、株式市場暴落時のリスク軽減効果を期待して、株式と逆相関にある米国債を投資のサブにしようと考えました。米国債権についてはオルカンのような日本人個人投資家の多数が支持する投資先がないため、熟考した結果「バンガード米国長期政府債券ETF:Vanguard Long-Term Treasury Index Fund ETF(VGLT)」を投資先としました。
注:その後(2024年以降)、米国債が株式と逆相関にならないケースもあり、当初の目論見通りにいかない可能性があります。かといって、VGLTからゴールドや仮想通貨に乗り換えることが妥当かについては判断がつきません。現状(2026年1月)、VGLTの評価額の変動がそこそこ抑えられていること、円安局面が継続していること、配当が3.0%以上(税引き後)あることからサブの役割は果たしていると思っています。