リスク資産綱渡りクラブ月報:2024年3月

リスク資産綱渡りクラブ月報:2024年3月

リスク資産綱渡りクラブを始めて3ヶ月が経過しました。

各指標の月間変動率

各指標の変動率を1月1日を基準に表示しています。

オルカンは引き続き堅調に推移しており3ヶ月間で約16%の上昇です。いずれ訪れる下降トレンドや暴落を甘んじて受け入れる前提で運用しているので(耐えられるかどうか自信はないけれど)、年初より3ヶ月間の順調過ぎる上昇とビギナーズラックに乗っかれるところまで乗っかるしかないです。

VGLTは最後のところで大きく下げました。朝、大きく下げていることに気づいてショックを隠せないくらいに動揺してしまったのですが、このグラフを見て「年初の値に戻ってきた程度」「VGLTはそもそも値上がりを期待するものでもなく、まだ米国政策金利が動いたわけでもない」と思い直して落ち着きました。

しかし、肝心要の「オルカンとVGLTの逆相関」と「VGLT(JSD)とドル円為替(USD/JPY)の逆相関」は日々の細かい値動きでは果たして機能しているかどうか良くわからないですね。逆相関に意味があるのだから一緒に引きずられてる場合じゃないんだよぉ!逆相関の動きについては、もっと長いスパン、大きな値動きで見ないとです。

資産の月間推移

「オルカン7割:VGLT3割」運用モデルの資産推移グラフです。

前月までの好調過ぎる伸びに少々陰りが見えるものの、今月も2%強の上昇を記録しました。年初より3ヶ月で12%弱の上昇は出来過ぎです。今月から年利5%上昇のグラフ線(白色)も表記しました。ここ3ヶ月の上昇ラインがいかに急勾配かがわかります。何はともあれ、今はせっせと最初の下降トレンド、暴落への備えを蓄えておきたいです。その時、市場から振り落とされないように。

注:2024年1月1日にポートフォリオ「オルカン70%、VGLT30%」で運用を始めたことを想定して合計評価額の推移をグラフにしています。現実には投資資産の売買や毎月のVGLT分配金(年利数パーセント)があったり、将来にリバランスが発生する可能性もありますが、それらは考慮しないことにします。

「最初の下降トレンド、暴落への備え」と書いていて、ふと思ったのですが、下降トレンドや暴落の定義は何だろうかと。AIに問うてみたところ、明確な定義はないと断ったうえで以下返答をもらいました。恐ろしいと思う順に並べてみました。

【大暴落】1日から数日の間に株価が20%以上急落すること
【下降トレンド】数週間から数年に及び、株価がピークから20%以上下落すること
【暴落】1日または数日の間に株価が数パーセントから10%以上急落すること

どれもそのうち必ずやって来るのですが、いやはや恐ろしい。グラフからもわかりますように、今月は初めて一週間以上の下落を味わいました。最高値に戻って来るまでにほぼ半月かかっています。月の半分は鍋の底で鬱々していた記憶しかないです。これでも充分にキツイ経験でした。詰まるところ、最高値更新が途絶えたあとに再び最高値を更新するまでの期間が長ければ長いほど辛いのではないかと。以下はネット情報を参考に回復までに時間のかかった暴落を抜粋してみました。

<アメリカ>
1929~1945(15年間):世界大恐慌
2000~2006(06年間):ITバブル崩壊
2007~2012(05年間):世界金融危機
<日本>
1989~2024(35年間):バブル崩壊

35年ぶりについ先月長い眠りから覚めた日本のバブル崩壊は言うに及ばず、アメリカでも2000年に入ってからのITバブルと世界金融危機はほぼセットで12年間ですから、長い低迷期は我々の日常、ほんの身近なところで、その恐ろしい蕾が綻んでいるのではないかと感じた次第です。それにしても35年って、普通に人の半生ですから。

今月のアセットアロケーション

実際のアセットアロケーションはオルカンとVGLT以外に、若干の日本株式、先進国株式、及び全米株式の各種インデックスファンドを含みます。今月時点のアセットアロケーションと株式債券の比率です。

アセットアロケーション

現在は「オルカン70%:VGLT30%」のアセットアロケーションで運用していますが、過去に購入したその他インデックスファンドが25%近く混ざっています。

[凡例]

  • Global Equity Indexes:全世界株式インデックスファンド(オルカンなど)
  • U.S. Equity Indexes:全米株式インデックスファンド
  • Developed Country Equity Indexes:先進国株式インデックスファンド
  • Japan Equity Indexes:日本株式インデックスファンド
  • U.S. Bond ETF:米国債券ETF(VGLT)

株式と債券の比率

株式と債券の比率が「70%:30%」になるように運用しています。昨年末から株式インデックスが上昇していたので株式の比率が高まっていたのですが、今月はVGLTを購入したので株式インデックス比率を若干下げることができました(リバランス効果)。

以下グラフと上記アセットアロケーションの債権比率が29.71%と29.3%で異なるのですが、これはアセットアロケーションのデータが4月2日であるためです。3/31~4/2の週末を挟んでVGLT価格が下落して債権比率が低下しました。

[凡例]Equity Indexes:株式インデックスファンド、U.S. Bond:米国債券

今月のひとこと

「リスク資産綱渡りクラブ」活動をスタートして3ヶ月。年初からの勢いに若干の翳りが見られるものの依然、順風満帆です。この追い風が吹く限り帆を上げて進むしかないです。先のことは、全く予想できないです。来月は上昇トレンドを維持するのか、停滞するのか、下降するのか、どうなったとしてもブレずに市場に居残れるように最善を尽くすのみです。

それでは皆さん、来月へ向かいましょう。

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